税理士によって相続税額が数百万円も変わるって本当?

相続税コラム

岡山の相続税専門税理士の風早です。

税理士であれば、誰にお願いしても相続税額は同じと思っていませんか?

相続税は、税金の中で唯一、担当税理士の腕次第で納税額が大きく変わる恐ろしい税金です。時には、何百万円もの大きな差が出ることもあります。

 

なぜ、税理士によって相続税額に差が出るのか?

相続税申告を一回も経験したことがない税理士もいる!?

骨折であれば整形外科、風邪であれば内科に行くように、税理士にも専門分野があります。特に相続税は個別性が強いため、相続税申告を一回も経験したことがない税理士もたくさんいます。

 

国税庁の資料によると、平成29年3月末時点での税理士登録者数は76,493人、対して1年間の相続税申告件数は136,891件となります。単純に割り算すると、1年間に税理士一人当たりが対応する相続税申告数は約1.8件です。さらに、相続税申告は、相続税専門の税理士に依頼する人が多いので、たくさん経験している税理士と、経験の少ない税理士との差は開くばかり。何年も税理士をしていても、相続税申告経験はゼロという税理士もめずらしくないのです。

 

相続税ならではの計算や書類が多く、通常の税理士は経験が少ない

一般の会計事務所では、会社の記帳代行・決算を主な業務としており、毎月の決算や記帳代行で忙しいため、相続税申告まで手がまわらないのが実情です。表向きは相続税申告を受け付けていても、実は相続税専門の税理士事務所に外注している…ということも多いです。

 

また、相続税申告の業務内容の特殊性にも原因があります。相続税の計算は複雑で、特に土地の評価額算定は専門性・難易度が非常に高く、相続税申告の経験有無で大きな差が出てくるのです。

 

土地は、基本的には路線価に基づいて評価額を計算するのですが、土地の形状や周囲の状況によって評価額には大きな違いが出てきます。相続税専門でない普通の税理士では、適切な土地の評価額算定ができず、その結果、納税額に何百万もの差が出ることもあります。

 

また、相続税申告では、約25%の確率で税務調査が入ります。税務調査が入った場合は、8割以上のケースで追徴課税が発生してしまいます。さらに、追徴課税になった場合には、本来の税金にプラスして、5%~40%の罰金がついてしまうのです。さらにさらに、年利2.7%の利息もかかるという、非常にリスクの多いものになっています。

 

この税務調査対策として、書面添付制度を活用した税理士に依頼すると、税務調査が入る確率が約6%まで下がるといわれています。ただし、書面添付制度は非常に手間がかかり、申告内容に万一事実と異なる内容があった場合は担当税理士が懲戒処分を受けるというリスキーな制度のため、普及率はわずか約11%となっています。相続税を専門とする税理士のほとんどは書面添付制度を取り入れていますので、これも、相続税専門の税理士に依頼する大きなメリットといえるでしょう。

 

相続税申告に強い税理士の選び方 4つのポイント

相続が発生すると、家業でつきあいがあったり、知り合いの税理士にそのまま依頼してしまうというケースも多いと思います。しかし相続税申告は、先ほどご説明したとおり、担当税理士の経験によって大きな差が出ますので、慎重に選ぶことが大切です。相続税申告に強い税理士の選び方を簡単にまとめましたので、ご検討の際の参考にご利用ください。

 

資産の分け方について、税理士から提案がある

相続税の計算に最も大切なのは、資産の分け方です。資産の分け方は無数に存在するため、納税額を最小限におさえる資産の分け方を提案できる税理士は非常に限られてきます。資産の分け方をきちんと提案してくれる税理士は、相続税の経験が豊富だといえるでしょう。

 

書面添付制度を利用している

相続税に力を入れている税理士事務所は、ほぼすべてのところで書面添付制度を活用しています。逆に、書面添付制度を活用していない税理士事務所は相続税の経験が少ないといえるため、注意が必要です。

 

土地の評価額計算にあたって徹底的に調べてくれる

先に述べたように、土地の評価額算定は専門性が高く、経験の少ない税理士にとっては調べる時間もかかります。土地の現地調査や聞き取りなど、徹底的な調査をしてくれない場合、本来もっと土地の評価額を下げることができたのに下げることができず、税金を必要以上に納めることにもつながってしまいます。初回面談の際などに、土地の評価額計算にあたって何をしてくれるかを確認すると安心です。

 

税金以外の相談もできる

相続の手続きは、相続税申告だけでなく不動産の名義変更、金融機関の相続手続き、相続不動産の売却など、やらなければいけないことがたくさんあります。その際、行政書士や司法書士、弁護士など様々な専門家への依頼が必要となりますが、お客さまが個別に各専門家を探すのはとても大変です。その点、相続税に力を入れている税理士事務所では、相続のプロフェッショナルである各専門家と提携していることが多く、お客様さまの負担を最小限におさえられます。

 

まとめ

相続税申告を、知り合いの税理士に依頼しよう、または自分でやってみようという方もいらっしゃるかと思います。

 

相続税は、所得税や法人税のように、どの税理士でも税額が同じになるわけではありません。

ぜひ本コラムを、相続税申告を依頼する税理士を選ぶヒントとしてご活用いただけましたら幸いです。

この記事の執筆者

風早 昭徳

大手税理士事務所で相続・事業承継の経験を積んだ後に独立。風早税理士事務所の代表税理士。

詳しくはこちら

風早税理士事務所 代表税理士 風早 昭徳

初回60分ご相談無料
相続のお悩みは専門家へご相談ください

086-801-4351 平日9:00~18:00 土日祝は要予約